ポーランド(いちご)
モロッコのいちご栽培が終わる6月、ポーランドでは本格的な収穫期となります。
ポーランドでは、開花時期にあたる5月中旬頃に数日間、夜間に霜が降り、
いちごの作柄に大きな影響を与えることがありますが、今年の気温は-1℃~-3℃と非常に穏やかで、
花に霜害を与えることはありませんでした。
6月上旬から灌漑畑では生鮮市場向けの収穫が始まり、6月中旬には産業用のいちごの収穫が開始されています。
セルビア(ラズベリー)
4月のレポートで述べたように、3月のセルビアは寒波の影響により気温が低く生育がかなり遅れましたが、
樹の成長の遅れは修正できたようです。
しかし、昨年の異常気象(非常に暑く乾燥していた)により、果梗は本来あるべき長さよりもかなり短くなっています。
一株あたりの収穫量は果梗の長さに比例する為、収穫可能な量が例年より少なくなると予想されます。
収穫状況や世界のラズベリー市場の需要バランスを考えると、来シーズンの価格も昨年同様高値で推移すると予測されます。