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【KAOKA(カオカ)】フランス政府支援による官民カカオプロジェクトを起動

中南米では、1990年代以降、アマゾンの熱帯雨林の森林破壊が進んでいます。その結果、土壌劣化、生物多様性の破壊、地球温暖化がすすみ、そして生産者の収入にかつてない低下をもたらしました。

KAOKAは、中南米のエクアドル、ペルー、そしてコロンビアの3つのカカオ生産地において、森林破壊をせずに生態系の再生・保護を行いながら、持続可能な技術を用いてフェアトレードに基づく良質なカカオ産業の実現を推し進めるため、KAOKAが発起人となり、数々の実績を持つ国際機関(Bioversity-CIATやICRAF)とともに官民プロジェクトを立ち上げました。

そして、2021年7月に同官民パートナーシップに調印をし、FFEM(フランス地球環境基金)、KAOKAとそのプロジェクトパートナーである国際機関らが共同で投資した897万ユーロ(約11億円)という巨額な予算をもとに、4年かけて、3つの生産地の森林破壊の防止、土壌の回復、生物多様性の保護、経済発展という課題に対応した、持続可能なカカオ農園の再生に向け、それぞれの担当任務を遂行していきます。

 

【プロジェクトの4つの目標】

・森林農法の技術の発展

・生態系のつながりを回復し、野生動物の生息地を確保する

・景観保全

・インフラ整備と生産者の技術向上

 

【生産地における具体的な数値目標】

エクアドル:森林農法によるリノベーション(カカオ:ナショナル種):300ha

・カカオ発酵に関する研究開発、カカオの品質向上に向けた活動、森林破壊モニタリングシステムの運営なども含む

ペルー:荒廃した土壌の修復:200ha

・修復した土壌に森林農法を取り入れアロマティックカカオの栽培を行うこと、カカオ品質向上に向けた活動、そして森林破壊モニタリングシステムの運営なども含む。

コロンビア:カカオの植樹:100ha

 ・良質なカカオの生産を増やすこと、契約販売の推進活動、そして良質かつ持続可能なカカオ産業の実現に向けた支援。森林破壊モニタリングシステムの運営なども含む

 

【担当任務】

Bioversity-CIAT:

生物多様性・気候変動・環境・栄養研究の専門家であるBioversity international(国際植物遺伝資源研究所)とCIAT(国際熱帯農業センター)が、生物多様性を活用した食糧システムの持続的変革や、気候変動に関するソリューション提供を目的に設立したアライアンス。自生する植物のマッピングと定義を行い、接ぎ木や苗床となる植物の選定を担当します。CIATは、FFEM(The French Facility for Global Environment(フランス地球環境基金))との契約書に署名し、現地パートナーへの財源の分配とプロジェクトの調整を担当します。

ICRAF(国際アグロフォレストリー研究センター):

森林農法研究のスペシャリスト。森の再生に不可欠な木の苗床の設置、森林農法システムの特性評価と設計を専門とします。

本プロジェクトでは、カカオ生産地の人々の森林農法システムに関する知識を評価し、彼らの求めに応じたテクニカルサポートを担当します。

KAOKA:

アロマティック、オーガニック、エシカルなカカオのパイオニア。本プロジェクトにおいて、各拠点におけるサスティナブルなカカオの生産、加工や、マーケティングに関する専門知識を活かした新規市場開拓などの活動を担当します。

 

私たちサンエイト貿易は、KAOKAとそのプロジェクトパートナーの活動を見守り、その成果を皆様にご報告していきたいと思います。

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